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インフルエンザ新薬の効果が凄い!

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インフルエンザ新薬が早くも今シーズンに発売になります。(2017年現在)

今までの治療薬とは全く異なる抗ウィルス作用(細菌とウィルスの違いはこちら)をどこよりも分かりやすく解説します。

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インフルエンザウィルスの構造

インフルエンザウィルスの構造

インフルエンザウィルス(以下ウィルス)は殻の中に遺伝情報であるRNAという鎖を所持しています。

殻の表面には役割の違う2つの突起物が沢山あります。

これらの突起物はタンパク質で出来ています。

それぞれには名前があります。

ヘマグルチニンとノイラミニダーゼと呼ばれHAとNAと略します。

HAは宿主の細胞に結合する際に、またNAは細胞から外に放出される際に利用されます。

これらの突起物がいわゆる型と呼ばれるものです。

特に インフル A型にはHAは16種類、NAは9種類もあり、これらHAとNAの型の組み合わせによって接種するワクチンが変わります。

毎年流行するのはHA1NA1型とHA3NA2型になります。

流行の始まった場所にちなんでスペイン何型株、香港何型株などと言います。

インフルエンザウィルス感染と増殖メカニズム

インフルエンザ増殖機序・吸着、融合、脱殻 、複製、合成、遊離

ウィルスの感染増殖には大きく3つのステージがあります。

ステージ①吸着、融合、脱殻

当たり前ですが、ウィルスが増殖するには呼吸器粘膜の細胞にくっつかないと始まりません。

ウィルスは細胞膜表面にあるレセプターに吸着します。

細胞膜とウィルスの殻は融合しながら細胞内に取り込まれます。

本来は侵入すると言いたいところですが、細胞側がウィルスを迎え入れると言う表現が正しいです。

融合することによってウィルスの遺伝情報であるRNAが細胞内に放出されます。

これを脱殻と言います。

ウィルスは生物ではなく遺伝情報であるRNAがタンパク質の殻に収まっている物体なのです。

生物ではないので自力では増殖できません。

他の生物の細胞を乗っ取って増殖しないといけないので、その為の最初のステージなのです。

放出されたRNAは細胞の核内に侵入します。

ステージ②RNA複製とメッセンジャーRNA合成

この説明が多分もっとも難しいところですが、必ず分かるように説明します。

ウィルスが数を増やす、つまり増殖するには遺伝情報であるRNAとRNAを仕舞っておく殻を同時にコピーする必要があります。

遺伝情報のコピーがRNAの複製になります。

RNAのコピーを作る方法は未だにハッキリとわかっていません。

一方で殻はタンパク質で出来ています。

タンパク質を作るためにタンパク質を作る為の遺伝情報を読み取ってコピーを作る必要があります。

その為のコピー機作成がメッセンジャーRNAの合成になります。

なぜコピー機を作るのかと言えば、ウィルス自身はコピー機を持っていないからです。

コピー機の設計図や材料は持っているのですが、コピー機を作る生産ラインのスイッチだけ持っていないのです。

そこで宿主のメッセンジャーRNAにくっついている生産ラインのスイッチを奪って自分の生産ラインを稼働させコピー機を作り出す、こんなイメージです。

ステージ③遊離

ウィルスのコピーを細胞内で大量生産したら隣の細胞へ送り込む段階へと進みます。

細胞膜を押し出るようなイメージですが、最終的に細胞膜から切り離されるためにハサミを使います。

それが突起物の1つNAになります。

HAで細胞膜のレセプターに吸着し、NAを使って遊離するのです。

今までのインフルエンザ治療薬の効果

今までの抗インフルエンザ薬と効果のおさらい

もっとも有名なのはタミフルでしょう。

タミフルはウィルスが細胞から遊離するために必要なハサミ(NA)の働きを阻害する薬です。

リレンザやイナビルも同様の効果がありますが、タミフルが内服薬に対してリレンザとイナビルは吸入薬になります。

タミフルは1日2回5日間、リレンザも1日2回5日間(小児は1日1回10日間)継続しないといけないところ、イナビルは1回で治療が終わりになります。

脱殻を阻害するアマンタジンという内服薬もあります。

インフルにかかったパーキンソン患者にアマンタジンを処方したとろパーキンソンの手足が震えるという症状に改善が見られたため現在はパーキンソンの薬としても使われています。

インフルエンザ新薬の効果と副作用

1回で治療が終わる副作用の少ない新薬

新薬のゾフルーザは1回内服すれば治療完了です。

先程ウィルスがタンパク質合成のコピー機を作るという話をしましたね。

コピー機を作る前に宿主が持っているコピー機の設計図を奪うところを奪われないようにするのが今回の新薬になります。

コピー機を作らせないようにするので、それ以上の増殖をさせないところが特徴です。

アマンタジンのように脱殻を阻害するのも、それ以上増殖させないという点では同じです。

タミフル服用後のウィルス検出されなくなるまでに72時間(3日間)かかるのに対し、ゾフルーザの効果は24時間だったそうです。

副作用もタミフルより少なかったとか。

まだまだ、未知数ですが、大いに期待できる薬ではないかと思います。

本当に実際の評価がよければ、効果のないワクチンはいらなくなるかもしれませんね。

ワクチン効果の矛盾の記事はこちらです🙂🙂

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