近視でメガネをかける人、コンタクトレンズを装用する人の悩みは、
裸眼でも見えればいいのに...
これに尽きると思います。
中には思い切って近視の手術を受けた方も多いでしょう。
成功すれば裸眼で生活が出来るようになります。
近視手術には種類があります。
でも一番症例が多いのはレーシックでしょう。
症例が多いだけあってどのような副作用が出るか分かっているのもレーシックの特徴の1つと言えます。
そんなレーシックの副作用に
近視の戻りと言うのがあります。
せっかく手術をしたのに予想に反して近視になってしまうと言うのです。
今回は「なぜ近視戻りが起こるのか」と言う医師監修とされる記事が、かなりいい加減に感じましたのでお伝えします。
一番困るのは近視手術を受けようかと考えているあなた自身です。
レーシック後の視力低下の原因 1
近視の戻り発生要因その1(1/2)
1つ目は、手術後に角膜が予想と異なる変化を見せたとき。これは、手術前にコンタクトレンズを使用している方に見られます。
コンタクトレンズを使用しているとき、角膜はレンズで押さえつけられている状態です。これがコンタクトレンズを使わなくなると、その影響から開放されて、角膜の形状がよくなる=形状に変化が起こります。
そのためレーシックの手術前には、ハードコンタクトレンズの使用を中止する期間を設定し、角膜の形状変化が安定するのを待つのです。
普通はこの期間中に状態が安定しますが、手術後まで変化が続くケースもまれにあります。すると度数にズレが生じて、視力が低下してしまいます。引用:目ディア
文章の途中でハードレンズと言う言葉が出てきます。
ソフトレンズはどこにも出てきません。
つまりハードコンタクトレンズの装用者が手術をした場合について述べているのであり、ソフトレンズでの近視の戻り発生の原因ではないと言っています。
だからここはハード装用者のみ注意してもらいソフトレンズ装用者は次に読み進めてもらって構いません。
基本的にここに書かれていることは大筋ではその通りのことが書いてあります。
しかし、どのくらいの中止期間を設定すればいいか論じていません。
実は筆者は近視手術の眼科がどんな説明をしているのかよく知りません。
ですので、患者さんに対して、どのくらいの期間コンタクト中止するよう説明しているのか分かりません。
でも経験上の話はできます。
通常は中止して2週間くらいで元に戻りますが、筆者の経験上1ヶ月過ぎた時から急激に元に戻り始めた方を知っています。
ハードからソフトに代えてから1ヶ月くらいして度数が変化し乱視が増えたと言うケースでした。(非常に稀です)
近視の戻りを最小限にしたい方は1ヶ月半はハードを中止して其の後に術前検査に行く事をお勧めします。
ここで再掲して振り返ります。
普通はこの期間中に状態が安定しますが、手術後まで変化が続くケースもまれにあります。すると度数にズレが生じて、視力が低下してしまいます。
手術後まで変化が続くのであれば、恐らく 中止設定期間が短すぎるのです。
筆者が責任ある立場なら2カ月(余裕を見て)はメガネで生活して下さい、それが出来ないならあなたには手術はしません、と言います。
手術をすると言うことはコンタクトレンズを代える事とは全く意味が違います。
レーシック後の視力低下の原因 2
近視の戻り発生要因その2(2/2)
“2つ目は、眼圧やまぶたの加齢によって角膜が変形してしまったとき。手術で薄くなった角膜は、眼圧や加齢によるまぶたの下垂の影響を受けやすく、形が変わってしまうことがあるのです。
特に強度近視の方は角膜を大きく削ることになるため、より影響を受けやすい状態に。眼圧は年齢を問わずかかるものなので、若い方にも角膜が変形するリスクがあります。”
書かれている近視の戻りの要因は2つだけです。
なのでソフトレンズ装用者が近視の戻りが起こる原因はこれだけになります。
ここに書かれている事も大筋でその通りなのだと思います。
でもですよ、よく考えてみて下さいね。
こんな無責任な話は無いですよ。
眼圧や瞼の圧力の影響で角膜の屈折が変わるのであれば、そもそも博打のような手術ですよ。
近視の手術とは焦点を欲しい場所に合わせる事を目的としたものです。
それだけが全てです。
眼圧や瞼の圧力のせいで欲しい場所には合わないかもしれない、と言っているのです。
眼圧や瞼の圧力の影響がどのくらいあるかさえ分からないのです。
影響がどのくらい出るか予測がつかない手術が角膜を削る手術だと言っているのです。
レーシック後の視力低下の原因 3
その他の視力低下発生要因
“レーシック手術後の近視戻りで再手術を受ける方の割合は、全体の2~3%といわれています。しかし岡野先生は、個人差があるものの、ほとんどの方が手術後に視力が低下すると教えてくれました。
「レーシック手術を受けると、角膜にむくみが起こるんです。むくみの程度や引くまでの期間は人それぞれですが、長い方だとむくみが改善するまでに1年近くかかってしまうこともあるんですよ。すると、“せっかく手術をしたのに思ったほど視力が回復しない”と感じるわけです。これは手術を受けたほとんどの方に起こる現象なので、治療を選択する際には必ず確認しておきたいポイントですね」。”
ここではむくみが消えるまで設定した視力にならないですよ、
と言っています。
1年後にちゃんと見えるようになった人がいるんですよ、と言う意味の裏返しです。
もしいないとすれば、この記事の監修医師は単なる言い訳をしている、若しくは虚偽の説明をしていると言うことになります。
この話「1年後に見えるようになった人」の信憑性がどの位あるのか、美容整形のスペシャリストのホームページを参考にしたいと思います。
「手術後はどれくらいで腫れが引きますか?」と質問されます。私はいつも、「埋没法の場合は3日程度、ミニ切開法あるいは全切開法の場合は1~2週間程度で大きな腫れは引きます」と答えます。
大きな腫れが引くというのはどういう状態なのかというと、手術というのはどんな手術でも組織に炎症を起こすので、完全に炎症がおさまって腫れが引くのに、3~12カ月かかります。しかし、大きな腫れは炎症の急性期が過ぎれば引いて目立たなくなるので、私はいつも、一番腫れているときが10だとすると、8~9くらいの腫れが引いて、それほど腫れが目立たなく、普通に外を出歩いても違和感のないくらいの状態を、大きな腫れが引くと言ってます。引用:高杉クリニック
つまりですね、通常は8〜9割の大きな腫れ(むくみ)は1〜2週間で引きます。
残りの1〜2割の腫れが引くまで3〜12か月かかると書いてあります。
同じ生体内の反応という事で、角膜に当てはめてみると、たしかに完全に腫れが引くまで1年かかるケースがある信憑性が出てきました。
でもよく読んだら通常のケースでは大きな腫れは1〜2週間で引くのです。
通常とは書かれていませんが、そうでなければ、インフォームドコンセントとして、この説明が意味を成さないからです。
ですから角膜では通常は1〜2週間で大きな腫れが引いて8〜9割の視力は出ると言う事になります。
10割の視力が出るまでが3ヶ月〜1年ということです。
完全に腫れが引くまで1年かかったとしても8〜9割も視力が出ていれば、生活に支障ないレベルと判断できます。
ほとんどの人が1〜2週間で8〜9割回復した状態で生活しているはずなのですから。
ここで、再度引用掲載しますね。
“レーシック手術を受けると、角膜にむくみが起こるんです。むくみの程度や引くまでの期間は人それぞれですが、長い方だとむくみが改善するまでに1年近くかかってしまうこともあるんですよ。すると、“せっかく手術をしたのに思ったほど視力が回復しない”と感じるわけです。”
このような説明を手術前にするとして、この文言にどんな意味があると思いますか?
「稀に1年間は見えない時期がありますよ」と言っているように聞こえませんか?
もし、2週間くらいで8〜9割の視力が出て、10割の視力が出るまで1年かかることがあります、と言いたいのであれば、“せっかく手術をしたのに思ったほど視力が回復しない”と感じると言う必要はありません。
“せっかく手術をしたのに思ったほど視力が回復しない”と感じるのは“大きなむくみが残っているからですよ”の言い換えに他ならないのです。
しかし、1年間も大きな腫れが残るなんて有り得ないことだと高須クリニックの説明でもお分かりの通りです。(大きな腫れが残るなんてありえないとは言っていませんが...)
もし仮に「大きな腫れが1年間も残って1年後に回復して視力が出る」なら、この主張は正しいでしょう。
しかしそれは有り得ないので、視力が出ない場合ははっきり言えばむくみ以外の原因で見えなということが言えます。
つまり手術が失敗していると言うことなのです。
これを失敗と言わないのであれば、「むくみ」と言う言葉を隠れ蓑にした言い逃れです。
ですから、もしこのような説明を術前に受けた場合は、「1年経てば思った通りの視力が出るんですね?」と医師に確認しましょう。
即答で「その通りです」と言われればいいですが、言葉を濁すようであれば信用できません。
レーシック後の視力低下まとめ
まとめ
如何でしたか?
レーシック後の近視の戻りと呼ばれる視力低下は
1術前の眼鏡で生活する期間が短い可能性
2術後の瞼と眼圧の影響の可能性
3そもそも手術に失敗している可能性
これらが考えられます。
近視の手術は命に関わる緊急手術ではありません。
どちらかといえば美容整形に近いです。
よく調べて、理解し、考えてから手術に臨んで下さいね。
この記事が良かったと思った方、画面に出ているSNSボタンで応援していただけると嬉しいです😆😆😆