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白内障の原因と治療と手術について【失明原因第1位!】

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白内障は世界の失明原因の第一位です。

医療保険と医療制度の整った今の日本では考えられませんが、その昔は日本でも失明原因一位でした。

今回は白内障についてわかりやすく徹底的にお伝えしようと思います。

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白内障の症状は?

白内障は目の中のレンズが白く濁る症状です。

眩しさや霞(かすみ)などの自覚症状が現れます。

ただ霞とは言っても一言では表現できません。

患者さんによって表現は様々。

一枚膜が張っているようだ、片目だけ黄色くくすんで見える、全体的に白っぽい、視力が落ちた、とにかく眩しい、夜運転する時ライトがにじむ、など。

通常はいわゆる茶目と黒目があります。

黒目が白くなっていますよね。これでは光が通りにくいのは想像できますね。

眼底の写真を撮ると通常こんな感じです。血管が写っていますね。中央やや左の白っぽいところは視神経が束になっているところです。ここから眼球を突き出て脳に向かいます。写真は左目です。

レンズが白いので眼底が見えません。血管も視神経の束も見えませんよね。見ている白内障患者さん自身も外の世界をこんな状態で見ているわけです。写真は右目です。

白内障の軽度の人が定期的に受診している場合重度になってもある程度眼底がきれいかどうか状態を把握できます。

全く検査をしていない人がある日突然眼科を受診してこの写真の様に眼底が見えないほど白内障が進んでいると眼底がきれいかどうか把握できません。

すなわちどのくらい視力の回復が見込まれるかはっきり言えないわけです。

ものすごく稀にいるのですが、光を感じるか感じないかと言う程度まで白内障が進んでいるのにある日突然片目が見えにくいと言って初めて眼科受診される方がいるんですよ。

もう片方が見えていたから気にならなかったと仰るわけです。

それで検査してみると、もう片方の視力も0.1出ないんです。

いやいや、もう片方も見えてないし、みたいな。。。

眼底写真なんて真っ白で写りませんし、どんな眼底検査をしても眼底の情報が得られないのでお互いが困ります。

メガネで矯正出来ているうちは良いですが60を過ぎたら1度は見てもらっておいた方が良いかなと思います。

白内障の原因と目薬の効果

白内障の原因を語る上で避けられない問題があります。

紫外線です。

紫外線にはA波、B波、C波とありますが、水晶体に届く紫外線はA波だけです。

水晶体の組成はそタンパク質と水分がほとんどですので、卵の白身が熱で固まるように紫外線によって水晶体のタンパク質が変性して濁るのではないかと言われていました。

このタンパク質の変性を抑制させようとするのが白内障の予防薬であるカリーユニやカタリンです。

これらの目薬は副作用がないと質問者に対して解答しているページを見かけますが、添付文書には副作用が明記されています。

しかも「本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる 調査を実施していない。」と書かれているところを見ると、副作用はあるが頻度を調べてないと言うことでしょう。

また、これら白内障の点眼薬は変性したものを元に戻すことは出来ないと言われています。

つまり、白内障になる前から使い始めて予防することが大事です。

水晶体の濁りは中心から濁るタイプ、周辺から濁るタイプ、袋状の後部から濁るタイプなどがありますが、日本白内障学会のホームページには頻度が多いのは周辺から濁るタイプ(皮質白内障)だと記されています。

でも考えて見て下さい。

紫外線の影響で水晶体が濁るとしたら中心から濁るタイプが多くなると思いませんか?

なぜなら中心は最も紫外線に曝されるリスクがあり、中心の細胞が最も古いので紫外線に曝された歴史が長いからです。

参照記事

それからもう一つ、

構造的に言って、水晶体の周辺は虹彩の存在によって光が遮られていますよね。

虹彩は光の量を調節する為の壁です。

なぜこんな場所から濁るのでしょう?

虹彩の運動は、基本的には眩しいところで瞳孔が小さくなり暗い場所で大きくなります。

明るい場所で眩しさを軽減し、暗い場所で明かりを取り入れて暗い場所でもある程度の行動を可能にしてくれます。

また近くを見る時に小さくなり(縮瞳)遠くを見る時に大きくなります(散瞳)。

その他にも役割は幾つかありますが、筆者は虹彩に水晶体の周辺部を守る役目があるのでは無いかと思っています。

水晶体の上皮細胞は前湾曲部で細胞分裂をし赤道部(前面と後面の境い目)で水晶体繊維になっていくのです。

つまり紫外線の影響が最も多い場所では細胞分裂をせずに、紫外線の影響を受けにくい周辺部で活動的になっています。

*水晶体の断面図;epithelial cell が上皮細胞。水晶体の細胞はここでしか作られていない。

*水晶体の周辺部は虹彩に守られている。

遺伝子は細胞分裂する時が最も無防備で傷付きやすいのです。

紫外線の影響や酸素と紫外線が反応して出来る活性酸素の影響を受けないような格好で虹彩は水晶体の周辺部を取り囲んでいます。

細胞分裂の際に遺伝子を傷つけないように守っているように筆者には思えます。

水晶体には入り込んだ酸素が紫外線と反応しないように酸素を消去出来るよう抗酸化物質もあります。

そして糖尿病患者さんの高血糖持続による代謝異常や老化による代謝機能の低下によって、抗酸化機能は低下すると考えられています。

だから抗酸化物質を増やすような目薬があるワケです。

例えば水晶体の抗酸化機能を司る抗酸化物質の一つである還元型グルタチオンを製剤化したものが、白内障予防薬のタチオンです。

また、グルタチオンを増加させて過酸化脂質の発生を抑制させようとするのが、同じく白内障の予防薬であるチオラです。

いずれも初期から予防していかないといけませんし、あくまで進行を抑えることが目的です。

(改善させるわけではない)

要するに紫外線被曝の影響を最小限にする事が目的です。

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白内障の手術とは?

白内障の手術は日帰りが一般的です。

手術自体も手術室に入ってからほとんどの人が30以内で退室します。

その為白内障の手術は「簡単」と言われますが、その後が大変です。

術後1ヶ月は目薬を1日何滴もつける必要があるし、制限もあるので生活が大変です。

手術の手順はイメージ動画があるので参照して下さい!

イメージ動画:Nucleus Medical Media

参考動画の手順を簡単に説明しておきます。

動画ではすでに目薬で瞳孔を広げています。

手術の機械を目の中に入れる為メスで角膜を切開します。

水晶体の中身にアクセスできるように水晶体の表層を取り除きます。

超音波で中身を砕いて吸い取ります。

残っている水晶体の袋の中に眼内レンズをいれて終了です。

痛みは個人差がありますが殆ど人が痛みどめを飲まずに済んでいます。

水晶体と角膜の違いとは?

角膜と水晶体の間を満たす房水の役目には栄養と酸素を角膜や水晶体に届けると言われています。

酸素を送ると言うのは基本的にないと思います。

なぜなら、酸素を利用してエネルギーを作り出すミトコンドリアはたった一層の水晶体上皮細胞にしかありませんから、必要な酸素は必要最低限の量になっていて、それ以外は抗酸化物質によって還元されていると思うからです。

ヒントになったのは遺伝子解析による角膜の酸素消去システムを明らかにした鍔井敏夫先生の論文です。

また、毛様体は平滑筋ですので、筋肉に酸素を蓄える能力のあるミオグロビン(ヘモグロビンの仲間)も少ないと考えられます。

角膜、毛様体、房水、水晶体は酸化還元バランスから言って、還元力の方が強いのではないかと考えます(角膜以外は確証がありません)。

角膜の話で説明しましたが、角膜は紫外線に曝されています。

酸素と紫外線が結びつくと強力な活性酸素を発生させます。

目は物を見る為に光を取り入れているだけであって、見えない有害な光(紫外線)は必要ないのです。

酸素が必要と考えるのはミトコンドリアやミオグロビンが大量に存在してこそ言えるのではないでしょうか。

では、栄養素はどうでしょう。

こちらには糖やアミノ酸が存在し角膜実質のコラーゲン繊維や糖タンパクの材料になっていますから、水晶体繊維の材料としても存在していると思われます。

また、抗酸化物質であるグルタチオンの他、ビタミンC(アスコルビン酸)もあります。

つまり、角膜同様にGSH-AAシステム(酸素消去システムの一つ)が存在すると想像されます。


現在のところ白内障の発生メカニズムは複雑で確定はしていません。

白内障予防薬から言えることは酸化や活性酸素に関わる紫外線の影響を無視して語ることが出来ないことは確かです。

でも、紫外線の影響を何故被害の受けにくい周辺が最初に被害を受けるのか謎に包まれています。

そしてもう1つ謎があります。

目の中のレンズである水晶体はこんなに紫外線対策が考えられているのに、もっと紫外線の影響がある角膜ではいまだに酸素が必要だと言うことになっています。

非常に矛盾しています。

酸素を消して紫外線対策をしていると考えるほうがよっぽど自然な考え方です。

水晶体は紫外線の影響で濁ると考えられているのに、より紫外線に曝されている角膜は濁らないのですから。

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