遺伝性の近視と言う言い方をしますが、実は
遺伝子には3つのタイプがあることが分かります!
直接的な
しかし要素はこのような環境因子だけではなく、遺伝や年齢も要素になります。
両親が近視であれば子供も近視になる可能性が充分にあります。
ただあくまで「近視になる危険性」を受け継いだ可能性があるに過ぎません。
明確な記述がないものの、「遺伝」の意味を考えるといくつかのパターンが思い浮かびます。
今回は近視が遺伝すると言う場合のパターンをいくつか説明したいと思います。
近視の遺伝と遺伝子パターン
3つの遺伝パターン

1番目は母親と外形上「目がそっくりだね」といった場合の「形」を受け継いだという遺伝です。
もし母親が近視で目玉の奥行きの長い「形」をしていた場合に、母親と同じ「形」の奥行きの長い目をそのまま受け継ぐという意味の「遺伝」という言葉ですね。
2番目は母親も父親も近視ではなく目の奥行きも平均的だが、自分の遺伝子には目の奥行きが長くなるような設計図になっている場合の「遺伝」です。
それから、これら2つの「遺伝子レベル」の意味の中にはそれぞれ、
「何らかの環境の違いで近視になりやすいかどうか」という意味の「遺伝」という言葉もあります。
それは、疲労の有無に関係なく無条件に近視になるという「遺伝子」を持っているのか、それとも「疲労の仕方によっては」というような条件付きで近視になりやすいという意味で、1番の「遺伝子」をもっているのか、あるいは無条件に2番目か条件付きで2番目かという意味に分けられます。
医師の中にはこの条件付きということを考えないでとにかく「遺伝子で決まる」と考える人もいるし、なかでも「条件付き」ということを考慮しない発言をする人もいます。
1.何もしなくても近視になるという設計図。
2.環境によって近視になるという設計図(気をつければ近視にならない)。
3.何をしても近視になるし環境にも左右される近視の設計図(気をつけたところで近視になるが、気をつけないとさらに近視が進みやすい)。
親の近視は遺伝します。
親の近視が遺伝する場合は上記3つの設計図の内、1番と3番です。
ちなみに筆者の両親はいわゆる目がいい人たちです。
この両親から生まれた、筆者と弟と妹の3人の中で近視の人間は2人。
目がいいのは妹です。1番目の無条件説で考えてみると、両親が近視なら子供も必ず近視になるのであれば、目のいい両親から生まれた子供も必ず目が良くなるはずです。
なぜなら「目がいい」という遺伝子を受け継いだはずだからです。
筆者は環境によって近視になるという設計図があるのです。
もっと詳しく先祖を遡って調べる必要はありますが、遺伝は原因の全てではなく、あくまでリスクファクターの1つと考えることもできるわけです。
それから、子供の目玉は小さく大人の目玉は大きいわけですが、完成した大人の目玉の大きさより成長している目玉の方が環境による刺激を受けて、奥行きが長くなりやすいと考えられています。
前回、猿の瞼を縫い付ける実験でお話しましたね。
両親から「近視になる危険性」という遺伝を受け継いでいれば、子供の頃のほうが近視になる可能性は高くなると考えられます。決定打はないのですが、動物実験で「条件により」近視化させることができるという事実がある以上、その条件を避けるように努力したほうがいいと筆者は思うわけです。
それは長時間近くばかり見ていないで時々目を休めると為に遠くを見るということなのです。