コンタクトレンズのケア用品、洗浄液と消毒液は成分が違う
洗浄液と消毒液の違いが分かったところで実際の商品を見ていきましょう。
洗浄と消毒の違いが判らない方は先にこちらを必ず読んでからにしてくださいね🙂
成分も対象も全然違いますからね。
今から紹介するのは洗浄がメインのこすり洗いです。
こすり洗いですよ。
洗うんですよ。
こすり消毒って言わないですよね。
だから消毒してるワケではない事が分かりますよね。
でも、こすって洗浄する事で除菌の効果はありますよ。
汚れと微生物の数を物理的に落とした後はだいたい4時間以上消毒時間を要します。
説明書に書いてありますからね🙂
オプティフリーとオプティフリープラスの違いとおすすめ
オプティフリーの成分と界面活性剤
界面活性剤フリーです。
クエン酸のキレート効果でタンパク除去します。

オプティフリープラス
オプティフリープラスには何がプラスされたかと言うと界面活性剤です。
その名もテトロニックと言います。
つまり成分の違いとしては界面活性剤の有無で、アレルギー体質の方には界面活性剤フリーのオプティフリーがおすすめですが油脂汚れに対する効果は無く、油脂汚れをしっかり落とすにはオプティフリープラスがおすすめです。

レニューフレッシュとレニューセンシティブの成分の違いはキレート剤
レニューフレッシュ

うるおい成分ポロキサミンが、コンタクトレンズ表面の汚れを浮かせて、レンズに涙を引き寄せます。(画像と文字引用元)
レニューセンシティブ

汚れが落ちてきれいになったコンタクトレンズの表面に、ポロキサミンが付着し、涙を引き寄せてコンタクトレンズと目の間に涙のクッションを作ります(画像と文字引用元)
テトロニック(オプティフリープラス)もポロキサミンもマッチ棒みたいですよね。
油を取り除いた後にレンズの表面に潤いのベールを作る、これが界面活性剤の働きなのです。
よく見るとレンス表面に小さなマッチ棒が付いてますよね。
絵を見ると、同じメカニズムだと良くわかりますよね。
フレッシュとセンシティブの違いは成分表を比べると判ります。
フレッシュにはハイドレネートが入っています。
これはキレート剤です。
キレートの効果でタンパク質の除去を行います。
だからフレッシュの方がタンパク除去効果を謳っているのです。
レニューカラー
成分表だけ見るとフレッシュと全く同じです。
全く同じ物質が同じ分量配合されているかどうかはわかりませんが、その差を示す物が何もないので、一旦同じ物として考えて構いません。
例えば、いつも使っているフレッシュが緊急で手に入らない場合にカラーが手に入るならそれでオーケー。
はっきり言って目に対する影響、レンズに対する影響といった意味では、代用と言うより同じものとして扱って大丈夫です。
フレッシュ、センシティブ、カラー3つとも全てのコンタクトレンズに使えます。
だいたいコツは掴めましたか?
次々いきますね。
コンプリート製品は消毒効果、潤い効果、装用感、洗浄効果に違い
コンプリートケア
コンプリートダブルモイスト
コンプリートクリアコンフォート
コンプリートリバイタレンズ
上記4つの商品に付いて、成分表とメーカーの説明から言える共通点と違いを説明します。
コンプリートケア(以下ケア)は成分に具体的な名前が書かれていませんが、界面活性剤とキレート剤、消毒液が入っています。
界面活性剤はケアだけが名前が分からず、ダブルモイストとコンフォート、リバイタレンズがポロクサマー配合となっているんですね。
ひょっとするとケアの界面活性剤もポロクサマーかもしれません。
表記はないがその商品だけが謳っていることはよくあります。
非球面レンズはまさにそのケースですね。
消毒液は上記3つが同じ塩酸ポリヘキサニド、リバイタレンズだけが塩化ポリドロニウムとアレキシジンの2種類入っていて高い消毒効果を謳っています。
ダブルモイストは界面活性剤の潤いベール効果にヒプロメロースと言う潤い成分配合で高い潤い効果を謳っています。
コンフォートは緩衝剤にタウリンと粘稠剤にヒアルロン酸配合で、目の環境に近づけて快適な装用感を謳っています。
ほかの商品にも緩衝剤、粘稠剤は配合されていますが、具体的な名前はコンフォートだけになります。
コンフォートとリバイタレンズはポロクサマーとイオンの効果で高い洗浄効果を謳っています。
しかし、イオンと言うのは具体的な原子名を或いは、成分名を言っていないので、何の事を言っているのかよく分かりません。
4つとも全てのコンタクトレンズに使用できます。
因みに今回紹介した洗浄液に目に毒性の少ない量で消毒液は必ず入っているので、消毒効果を謳った一部しか特筆していません。
ケア用品の数が多いので続きは次回!
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