コンテンツへスキップ

角膜は酸素の要らない組織!【もう一つの証拠】

Spread the love

目に届いた酸素は抗酸化物質がブロックし老化を防止する

角膜が酸素を消しているもう一つの証拠

涙で消去されなかった酸素は目に届いた後も角膜の抗酸化物質によって消されていきます。

必要ないので酸素を消去しているのです。

その消去のメカニズムの一つMOR-GPxシステムを別の記事で紹介しました。

ではなぜ酸素を必要ないのでしょうか?

それは酸素が紫外線に反応し(光酸化)、一重項と呼ばれる強烈な活性酸素を発生させるからです。

この強力な活性酸素から角膜の細胞を守る為に酸素を消しているのです。

酸素を消すことで細胞の老化を防止し、濁らないようにしているのです。

今回はペントースリン酸回路がバックアップしているもう一つのシステムGSH-AAを紹介します。

わからない方は酸素消去システムが2つもあるんだ〜って思って貰えば良いです。

そして、「最後に」を読んで頂ければ充分です。

まず水素を持ったアスコルビン酸が酸素に接近し2つ水素を渡します。

酸素は過酸化水素にアスコルビン酸は酸化型アスコルビン酸になります。

角膜や涙液中には還元型アスコルビン酸の濃度が高い為、酸素と併存しやすく自動的に反応が起こりやすく、また紫外線により促進されます。

O2+AA(Hを2つ持っている)→H2O2+DHA(Hを失った)
矢印左辺は酸素+還元型アスコルビン酸、矢印右辺は過酸化水素+酸化型アスコルビン酸(デイハイドロアスコルビンアシッドの略)

尚、上記反応式ではアスコルビン酸が水素の水素移動がわかりにいためカッコ内に記しました。以下の反応式も同様。

水素を失ったアスコルビン酸は2つの還元型グルタチオンとの併存により自動的に水素を受け取り還元型アスコルビン酸にもどり、水素を失った二つの酸化型グルタチオンが繋がって残ります。

DHA+2GSH→AA+GSSG
左辺は酸化型アスコルビン酸+2個の還元型グルタチオン
右辺は還元型アスコルビン酸+酸化型グルタチオン

過酸化水素は還元型グルタチオンによって水素を与えられ二分子の水になります。水素を渡した後のグルタチオンは酸化型(水素を失ったので)になります。

H2O2+2GSH(水素2つ持ったグルタチオン)→
2H2O2+GSSG(水素を失ったグルタチオン)

これで酸素が消去されました。

繋がった2つの酸化型グルタチオンはグルタチオン還元酵素によりNADPHの力を借りて還元型グルタチオンに変身します。

目は酸素を必要としないが、コンタクトレンズは酸素透過性の高いものがおすすめ

コンタクトレンズは酸素透過性の高いものがおすすめ

GSH-AAシステムが角膜上皮へ存在することをコロンビア大学の眼科グループが発表したのは1971年だそうです。

と言うことは角膜が酸素消去している事実が40年以上も前から発見されていたことになります。

それから鍔井先生が、角膜表面の酸化還元電位の研究で角膜表面が抗酸化機能を持つことをCL学会で初めて発表したのが、1998年6月第41回日本CL学会でのことだそうです(MOR-GPxの発表は2002年に日本光医学・光生物学会で発表)。

14年も前にCL学会で角膜は呼吸をしていないと明言したにも拘らず、眼科領域だけが、未だに角膜には酸素が必要だと言うことになっています。

何故でしょうか?

その答えは明らかではありません(知らないとしたら、知らないことが大問題だと筆者は思います)。

ただ、一つ言えることは角膜が酸素を消去している現在も低酸素透過性コンタクトレンズによって起こる障害を減らすには

①より酸素透過性の高いレンズに換える
②コンタクトをやめる

のどちらかなのです。

①は問題です。酸素を消去しているのに酸素の透過性を上げると言う矛盾に満ちた解決策だからです。

この事は既に別記事で書きましたね。

答えは二酸化炭素の出口を確保するためです。

だから、一見今後の方針は変わらない様に思いますが、手術に使う薬剤なんかはウサギの角膜を使い安全性を担保しているので、今後はウシ角膜での安全性の担保が必要になります。

莫大な費用がかかったとしても医療は進歩しなければいけないので、国民の目の安全安心のためには必要な事だと思います。

あなたはどう思いますか?

スポンサードリンク



角膜の謎、鍔井先生のブログで詳しく解ります!


Spread the love