コンテンツへスキップ

角膜は酸素の要らない組織!【驚愕のDNA鑑定】

Spread the love

角膜は呼吸をしていない

これは生化学者の鍔井敏夫(つばいとしお)先生が研究の結果たどり着いたヒト角膜の事実であり、日本眼科学会が採用しているヒト角膜の代謝とは正反対の説です。

なぜならヒトに近いウシ角膜とは全く違うウサギ角膜をモデルにしているからでした。

ではどのように違うのでしょう。

もし分からない方はまとめをご覧下さい。

代謝とは。。

代謝とは生体内で原子や分子がくっ付いたり離れたりしていろんな物質に変化することです。

物質代謝とも言います。

なぜ目が酸素を必要としないのか有酸素運動と無酸素運動を理解しよう!ポイントはミトコンドリア

有酸素運動と無酸素運動

人の細胞はエネルギーを作り出す時に主に糖質を使います

糖質はいくつかの代謝の経過をたどります。

この経過の中で酸素を必要とする代謝酸素を必要としない代謝があります。

そしてヒト角膜やウシ角膜は酸素を必要としない代謝経路が備えられていたのです。

まずグルコース(ブドウ糖)をピルビン酸まで酸素なしで代謝する「解糖系」と言う経路があります。

その解糖系を横道に逸れて戻ってくる「ペントースリン酸回路」と言う酸素を必要としない代謝経路があります。

そしてピルビン酸に変化したグルコースは細胞質にいるミトコンドリア内の「TCA回路」で二酸化炭素と水素に分解され、同じくミトコンドリア内の電子伝達系で水素と酸素を反応させ水にします。

難しく考えないでくださいね。

グルコースやピルビン酸は炭素水素酸素の化合物なのです。

そこに酸素と水素が加減される事で二酸化炭素(炭素酸素)と水(水素)に完全分解されるだけです。

そしてこの間に分子の結合エネルギーを取り出しているのです。

このミトコンドリア内の代謝において酸素を吸収し二酸化炭素を排出する現象が見られるのです。

ピルビン酸はミトコンドリアによって代謝されなければ、嫌気的に(酸素なしで)代謝され乳酸になります。

一般的に有酸素運動とはピルビン酸がミトコンドリアによって好気的に(酸素を使って)エネルギーが作られる事を指します。

逆に筋トレなど、息を止めて力を入れる運動は無酸素運動と言い嫌気的に代謝され乳酸になり一時的に筋肉に蓄積されます。

もし角膜が酸素を必要としているなら角膜中央にまた角膜表面にミトコンドリアが分布しているはずです

なぜなら角膜は透明度を保つ必要から血管はなく、角膜の輪部までしか血管がきていない(と解釈されている)のだから、輪部から最も遠くにある角膜表層の中心が最も酸素を必要とするはずです。

しかし実際のミトコンドリアはそれとは真逆の分布をしているのだそうです。

本当に呼吸をしているのであれば、この分布の仕方はおかしいのです。

スポンサードリンク



角膜上部の解剖生理とミトコンドリアDNAの鑑定

ヒトの角膜は3つの層を成しています。

涙と接している角膜上皮、その下が角膜実質、そして角膜内皮です。


1が角膜上皮、3の層が厚いところが角膜実質、5が角膜内皮
引用:WIKIPEDIA

1の角膜上皮をクローズアップするとさらに3つの細胞層があり、涙と接している表層細胞、その下が翼状細胞、そして基底細胞(実質側)となっています。

角膜の細胞分裂は基底細胞の輪部で行われます。

(ここも難しく考えないでください。角膜は3枚の膜が重なって出来ている。一番上の膜はさらに3種類の膜がある、と思ってください。)

ここに角膜上皮細胞を供給する幹細胞があります。

輪部で細胞分裂をして求心的に圧力をかけながら基底細胞→翼状細胞→表層細胞へと分化しながら上に向かって押し上げられ、最後は表層の古い細胞から剥がれ落ちます。

ミトコンドリアは細胞の中に存在し、ヒトの細胞にある核のDNAとは別に独自のDNAを持っていて、これをミトコンドリアDNAと言います。

角膜のこのミトコンドリアDNAを解析する事で酸素が必要かどうか分かります。

角膜の分化の過程においてまず基底細胞でミトコンドリアが機能不全になります。

次の翼状細胞で機能不全のミトコンドリアがライソゾームにより分解されて、表層細胞ではミトコンドリアが見られなくなるのだそうです。

これでは呼吸が出来ません。

そしてウサギ角膜とウシ角膜の違いを言えば、ウサギはミトコンドリアを使った好気的な代謝を主としていて、ウシは嫌気的なペントースリン酸回路での代謝を主としています。

しかもウサギ角膜は動物の中でも極めて特殊な代謝だと言うことを明らかにされています。

まとめ・糖からエネルギーを取り出す方法は2種類ある。

・ミトコンドリアが酸素を使って取り出す方法とミトコンドリアとは無関係に酸素は使わずにエネルギーを取り出す方法。

・ミトコンドリアのない組織ではいわゆる酸素を使った呼吸ができない。

・ヒト角膜にはミトコンドリアがないので酸素を使わなくてもエネルギーが取り出せる。

・つまり角膜は酸素を必要としない組織である

目(角膜)が透明性を維持するために血管が無いから酸素を取り入れる、と言う一見理にかなっているような理屈ですが、実際は酸素があると水晶体が濁って白内障になるように透明性が維持できなくなるのです。

なぜなら、水晶体よりも紫外線の影響をもろに受けるからです。

それはまた次回以降にお話しします。

スポンサードリンク



次回に続く、


Spread the love