赤ちゃんの目が見えない理由!
赤ちゃんの目と機能
生まれたばかりの赤ちゃんは目が見えません。
「見る」ことがどういう事かこちらの記事で説明しましたが簡単に復習しましょう。
見る事は光を感じることでしたね。
光を受信して脳が光の刺激を理解できて初めて見ることができます。
赤ちゃんは脳が未成熟なので見る機能も未成熟なのです。

脳が未成熟なため光の刺激を日々受けながら訓練をして見えるようになっていきます。
諸説ありますが、その視力の変遷を紹介しましょう。
赤ちゃんの視力はどれくらい?
赤ちゃんの視力生後1ヶ月〜2歳
臨床眼科全書1巻 眼機能Ⅰ(大塚任・鹿野信一編)と眼科検査法ハンドブック第2版(丸尾敏夫他)をまとめると次の様になります。
生後1ヶ月;眼前手動
生後2ヶ月;眼前手動 〜 0.01
3ヶ月;0.01 〜 0.02
4ヶ月;0.02〜 0.05
6ヶ月;0.04 〜 0.08
7ヶ月;0.05 〜 0.1
8ヶ月;0.1
10ヶ月;0.1 〜0.15
1年半;0.4
2年;0.5 〜 0.6
これは大山信郎氏が黒円、黒玉の指標で測定したものとして紹介されています。
いつから見えるのかと言うのは微妙ですが、手の動きが分かる生後ひと月以降を1つの基準とする事が出来ると思います。
だいたい3ヶ月頃にはお母さんの顔をじっと見つめめる様になりますよね。
また健診では小さなぬいぐるみをを目で追っているか調べたりしますね。
つまり未だ正常視力では無いことの裏返しなのです。
幼児の視力はどれくらい?
3歳〜6歳の幼児の視力
次に渡辺政信氏の測定によると
3歳児12名;平均視力0.896
4歳児106名;平均1.105
5歳児164名;平均1.205
6歳児133名;平均1.315
大江謙一氏の双眼視力の測定では、次のようになります。
3歳児254名;平均0.53
4歳児704名;平均0.84
5歳児1124名;1.06
6歳児1848;1.2
徐々に視力を獲得している事が分かります。
そしてだいたい3歳くらいになると視力検査ができるようになります。
でも正常視力1.0が出なくても3歳健診を受けていれば、大きな心配はしなくても大丈夫です。
この時期の1.0の発現率は60%くらいと言われていますし、健診で何かあれば眼科に行く様に促されます。
もし健診で何か指摘を受けた際には必ず視能訓練士のいる眼科を探してそちらを受診してください。
その理由は別の記事に詳しく書いています。
なぜ弱視になるのか?
視力発達の目覚ましい幼児期がカギ!
小学生になるまで(幼児期)にはほぼ全員が正常視力になる事が分かりますね。
もし何らかの影響で見る訓練が阻害されてしまうとどうなると思いますか?
訓練の阻害は正常視力を得られなくしてしまいます。
例えば0.2まで成長した視力を阻害したとします。
そうすると発達を阻害された目は光の刺激を受ける事が出来ずに眼鏡をかけても0.2より上の視力が出なくなってしまいます。
このような状態を弱視と呼びます。
何をやっても視力がでないのです。
弱視を防ぐセルフチェック
子供の視力とセルフチェック
そうならないように親が気をつけてあげるしかありません。
しかも出来るだけ小学生になるまで、遅くても8歳までには異常を見つけてあげて下さい。
家庭で気をつけてあげることは?
いつもテレビを前の方で見ていないか?
目を細める習慣がないか?
片目だけ瞼が下がっていないか?
顔を傾けて物を見ないか?
視線がそろっているか?(目の向きがズレていないか?)
物をつかみ損ねないか?
ものにぶつかりやすく無いか?
つまずくことが多く無いか?
お絵かきや塗り絵など近くの物を見て遊ぶことに飽きやすく無いか?
子供さんの視力の成長は親次第です。
是非注意深く観察してあげてくださね。
赤ちゃんの視力まとめ
まとめ
如何でしたか?
赤ちゃんが見えないのは脳が未成熟だからです。
見えないのにまるで見えているかのように見て笑ったりしますよね。
見る訓練を楽しんでいるかのようです。
見る訓練が妨げにならないようにセルフチェックもしてあげて下さいね!
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